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Author:nanjoh
今では江戸から遠く離れ、西国のさるホスピス病棟に、身を寄せております。
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| 居眠り磐音江戸双紙 磐音のヘアスタイル |

原作を読む限り、「まあ清々しい本田髷ですこと」などとお佐紀が言っていたりする。 本田髷は、Wikipediaなどによれば通人の間に流行った髷だという。 果たして金もない磐音が結ったかどうかは疑問である。 いずれにしても、広い月代が特徴である。
映画やドラマでは、剣客は総髪が基本のようである。 ただ、秋山小兵衛はきちんど月代を剃っていたが、息子の秋山大二郎は総髪である。 磐音の場合は、時に今津屋の番頭に化けたりするので、総髪では具合が悪かろう。 しかし、浪々の身で、毎日のように床屋で月代を剃って貰うのは費用も大変で、嫁さんでもいれば剃って貰えばいいが、前半は生憎の独り身である。
テレビの「陽炎の辻」では、珍妙なヘアスタイルである。、 余程の不精者でない限り、男であれほど髪を伸ばす筈もない。 (もっとも、夏になろうが冬が来ようが着るものも同じものを着っぱなしで、やはり不精者なのかも知れない)
あのスタイルは、霧子もそうだが、どちらかと言えば女性が男に化けた場合に使われる。 「剣客商売」の佐々木三冬も同じようなヘアスタイルであった。 もっとも、原作では若衆髷となっていて、二代目三冬の新井春美のみがやっていたが、あとの音無美紀子、大路恵美、寺島しのぶは何れもポニーテールである。 昔の映画「新吾十番勝負」の中で大川橋蔵が同じような髪型をしていた。 この場合、幼名を美女丸というから合っているかも知れない。
「陽炎の辻」では磐音の代わりに、剣客でもない竹村武左右衛門が総髪にしていたのは解せない。 あの男には、月代が伸びてぼちぼちと毛が生えかけている貧乏くさい頭が似合う。 断っておくが、あくまでも武左右衛門という人物の場合で、宇梶剛士がどうのこうのと言うわけではない。
ただ、山本耕史の顔は月代を剃った恰好は似合わないのは確かである。 今津屋の番頭に化けた時も、なんだか間が抜けて見えた。 豊後関前で、おこんと仮祝言をあげた時に総髪を結った姿を見せたが、この姿が少なくとも映像の世界では剣客としての常識である。 ただ、どうもキリッとしていない。 剣客だか山賊だか分からないような頭であった。
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