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今では江戸から遠く離れ、西国のさるホスピス病棟に、身を寄せております。

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平成草双紙
徒然なるまま・・・・・・・・・・・。
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二百十日+一日にて
病室の窓からベランダが見えます。
そこに向日葵があり風に揺れています。
ウィキペディアによると、向日葵の採種は本当は花の萼片までもが、完全に乾いた(枯れた)状態、つまり花が枯れてから一ヶ月程度経ってから採種するのが望ましいと言われています。
しかし、もっと早い時期、例えば花が下向きになって、種子が褐色に熟していれば、萼片が緑色のままで、枯れていなくても、花首から切り取って、陰干しにすれば大丈夫なようです。

ところで、いま台風12号の風に煽られているべランダの向日葵は、ここの向日葵ではないのです。
3月11日に発生した東日本大震災に、福島県民の皆さまは、大地震による直接的な被害
と、同時に発生した原子力発電所の事故によって降りそそいだ放射性物質とどう向きあうのかという2つの大きな試練を与えられる事になりました。
そして、これをどう乗り越えて行くかが試されています。
津波や地震による直接的な被害は、とてつもなく大変に大きいものですが、努力次第では必ず元の姿を取りもどせる日が来ます。
しかし、放射性汚染物質という目に見えない不安を取り除くことは容易なことではありません。
処理に関する問題を抱えこのまま何もしなければ、このまま数十年たっても何も状況は変わらないのではないでしょうか。

何もしなくても状況が変わらないのであれば、何でもやってみるチャンスであると地域の人たちは考えました。
そしてひまわりの可能性にかけてみることになったのです。
ひまわりは夏に咲く花でありますので、6月中にタネを蒔かないと間に合わないと焦りながらこのプロジェクトをスタートさせて、全国のみなさまからたくさんのことを教えていただき、そこから少しずつ改善を重ねてきました。
北海道のみなさまは6月末にて参加お申し込みを締め切らせていただきましたが、東北から九州地方のみなさまにはそれぞれの地域ごとのタネ蒔き限界時期までこのプロジェクトへの参加申し込みがありましたということです。
この公立みつぎ総合病院の里親プロジェクトも、そのひとつです。
同時にそれは、如何なる状況であっても、明日への希望を失わないという、この病棟の理念と一つになったものだと私自身は考えました。

その上で、短歌は全くの素人である私が、ご批判は覚悟の上で手慰みに三首ほどの駄文を並べてみました。
お目汚しにでもなれば幸いです。


向日葵の 残り少なき日を告げて ホスピスの庭に降り続く雨



福島の 向日葵の種育てつつ 彼の地の子らの明日を憂う



丹精を込めて 育てし向日葵に 子らの明日に幸あれと託す





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昔の仲間から電話があsた


昔の三原時代の部下(部下という言葉は好きではなく、私は仲間と呼んでいるが)より電話があった。
同じく仲間だったF君より聞いたとかで、当時の仲間を誘って見舞いに行きたいとの話である。
F君などと気安く呼んでいるが、この御仁は後には関連会社の社長にまで上り詰めた男である。
その彼が、昔の仲間に声をかけたらしい。

それにしても、三原にいたのは、もう忘れるほどの昔。
10年ほど前に還暦の祝いをしてもらった(このことも驚いたが)のが最後にあった日である。
それが誘い合わせて見舞いに来たいと言ってくれる。
そんな親切を受けるほどのことを、果たして自分はしたのであろうか。
歳をとると涙腺が緩むという。
いくら気を張っているようでも、病気になると気も弱くなる。
涙もろくなるのはやむを得ないかも知れない。
しかし、有難く礼を言って電話を終えてから、おのれの身の幸せを考えたとき、涙が出て止まらなかった。

更に、このことを夜になって妹に告げた時には、不覚にも声を上げて受話器を持ったまま男泣きに泣いてしまった。
恐らく、この想いは経験した人でないと理解出来ないだろうと思う。
余命幾ばくもないと言われている時期に、三原時代のみならず、多くの仲間たちから見舞いやら激励を受けた。

果たして、余命幾ばくもないと告げられている自分が、この恩をどうやって返したらいいのだろうか。
手前勝手な思い込みに過ぎないかも知れないが、私に出来ることは、一日でも長く生きていることだけかも知れない。
これは、ある面ではホスピスの理念と異なるが、それが彼ら彼女らに私が報いる唯一のことであると思うのである。













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